コース
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THEME

2024年度 冬季コース

 

 人間活動による環境負荷によって気候変動や生物多様性毀損が深刻さを増し、人類社会の持続可能性(サステイナビリティ)が危うくなっています。その回避には、世界の社会経済の仕組みを抜本的に転換する必要があり、世界の資金の流れ、すなわちファイナンスのあり方・機能を変えることが鍵となります。
 本スクールは、人類社会のサステイナビリティを確保するためのファイナンスのあり方、すなわち「サステイナブル・ファイナンス」について、その背景と目的、理論的基礎、世界の潮流、実務知識等を広く学ぶとともに、そのあるべき将来に関して、参加者自らが問題意識をもって考察する機会を提供します。東京大学や国立環境研究所などアカデミアと実務界から、国内外のサステイナビリティ分野の第一線で活躍する講師陣を招いて、講義を行い、参加者と議論を深めます。
 金融界・産業界の実務経験ある中堅人材を主な対象に、自らの業務のみならず企業・金融機関や業界の進むべき方向を、サステイナビリティの視点から見つめ直し高めるための主体的・総合的な「考える力」と「行動する力」を育成することを目標とします。また、本スクールでは、年度を越えて参加者や講師間のネットワーキングをサポートし、日本のサステイナブル・ファイナンスをリードする人々が切磋し合い連携する機会を提供します。 なお、2024年度より、東京大学エクステンション株式会社(東京大学100%出資会社)が業務の一部を担うことになりました。

 


受講期間

2024年11月6日から2025年1月25日までの期間

授業実施日と会場

・授業実施日:平日(週ごとに曜日は異なる):夕刻(90 分2コマ)× 8日
       土曜:午後90分3コマ × 2日
       合計22コマ(1コマ=90分)

会場

オンライン、ハイブリッド、対面(東京大学本郷キャンパス、あるいは東京大学八重洲アカデミックコモンズ )の組み合わせ。
対面講義以外の日程は、オンラインおよびハイブリッド形式。ハイブリッド形式は講師および対面を希望する受講生が集います。
※授業実施日、講師、講義テーマの詳細については、変更があり得ます。本ウェブサイトをご参照ください。
平日はオンライン講義を中心に据えることで、遠方にお住いの方や、育児・介護等の時間が必要な方がワーク・ライフ・バランスを維持しやすいカリキュラムとなっています。

LECTURERS

グローバルコモンズ

石井 菜穂子

東京大学理事/未来ビジョン研究センター グローバル・コモンズ・センター担当総長特使

気候変動(現象、影響適応)

江守 正多

東京大学 未来ビジョン研究センター 教授

気候変動(脱炭素)

高瀬 香絵

公益財団法人自然エネルギー財団 シニアコーディネーター 

生物多様性、自然の価値

角谷 拓

国立研究開発法人国立環境研究所 生物多様性領域生物多様性評価・予測研究室 室長

グローバル化と地政学

Parag Khanna

CEO, Alpha Geo

資源循環

南齋 規介 

国立研究開発法人国立環境研究所 資源循環領域 領域長

 

環境と経済

井上 恵美子

京都大学大学院地球環境学堂特定研究員(日本学術振興会特別研究員RPD)/京都大学大学院経済学研究科リサーチフェロー

ESG投資理論

加藤 康之

京都先端科学大学国際学術研究院 教授/京都大学経営管理大学院 客員教授

カーボンプライシング

有村 俊秀

早稲田大学 政治経済学術院 教授/同 環境経済・経営研究所 所長

債権、ボンド市場

大町 興二

S&P Global Sustainable1 Managing Director Head of Japan

サステイナブルファイナンスの全体像

林 礼子

BofA証券 取締役副社長

ESG投資の現状と見通し

内 誠一郎

一般社団法人ESGネットワーク 理事/
インベスコ・アセット・マネジメント株式会社 投資戦略部 部長

信託銀行の投資戦略

加藤 正裕

三菱UFJ信託銀行 MUFG AM サステナブルインベストメント 
フェロー

企業のサステイナビリティ経営と脱炭素に向けた取り組み

佐竹 剛典

豊田通商株式会社 カーボンニュートラル推進部 CN連携グループ 
課長補

NGOの役割

粟野 瑞季

一般財団法人コーポレート・アクション・ジャパン 
エンゲージメントリード/アナリスト

企業のサステイナビリティに関する国際動向

森澤 充世

Principles for Responsible Investment(PRI)事務局 
シニア・リード

中央銀行の役割

川本 卓司

日本銀行国際局兼企画局審議役
気候連携ハブ総括 

持続可能な発展

亀山 康子

東京大学大学院新領域創成科学研究科附属
サステイナブル社会デザインセンター センター長/教授

谷 淳也(スクール運営サポート)

東京大学 未来ビジョン研究センター 特任研究員

御代田 有希(スクール運営サポート)

東京大学大学院新領域創成科学研究科附属
サステイナブル社会デザインセンター 特任研究員


SCHEDULE

GUIDELINES

受講申込手続きと費用

募集期間募集終了
定員20名(最少開講人数8名)
受講料60万円/人(消費税を含む)
申込に必要な書類       ① 志望動機説明書(書式任意A4サイズ1枚片面以内、PDFファイル)
② 企業等に所属する申込者は、所属組織の上司等の推薦状1通
 ただし、自費の場合は不要
(別紙書式を本ウェブサイト、又は東大エクステンション株式会社のウェブフォームからダウンロードしてください)
申込方法募集期間内に、東京大学エクステンション株式会社が設定した下記ウェブフォームにお申し込み下さい。上記申込書類は同フォームの中でアップロードしていただきます。

URL: https://www2.utokyo-ext.net/mypage/entry/?school_id=SFS  
特記事項みなし輸出管理(経済産業省貿易管理部)の運用徹底から受講者について、以下の類型に該当する場合は、本学において事前に審査を行うことがあります。ご了承願います。
①雇用契約等の契約に基づき、外国政府等・外国法人等の支配下にある者
②経済的利益に基づき、外国政府等の実質的な支配下にある者
③国内において外国政府等の指示の下で行動する者
このことから、これらに該当する場合はその旨特記事項に記載ください。
選考方法プログラム部会による書類選考
選考結果通知   2024年9月26日(木)(予定)

想定される受講生像

金融、その他業界の企業で、10年以上の実務経験を有し、サステイナブル・ファイナンスを勉強したい方。また、同テーマで活躍する関係者との幅広い人脈構築の場を探している方。銀行、証券、機関投資家、その他一般企業の財務関係者を想定していますが、これに限定するものではありません。特に、ファイナンスをつうじて経済活動全体をサステイナブルなものに変えていきたいという意欲をお持ちの方の受講を歓迎します。

参加の条件

大学学部卒業相当の学力を有することを条件とします。

修了証書

(1) 10回コースのうち8回以上の講義への参加、(2) 2回ある土曜対面講義のうち1回以上の参加、及び、(3) 7回のオンライン講義後(欠席した回を除く)のレポート提出、が修了証書授与条件となります。この条件を満たしたコース修了生には修了証書を授与します(学位記ではありません)。

留意事項

  1. 本コースでは、受講生の方々は原則すべての回に出席することを前提とします。予めハイブリッドと指定した講義以外は、ハイブリッドとはしない予定です。但し、新型コロナウイルス感染症等の状況により、やむを得ずハイブリッドとする可能性があります。
  2. 受講契約後はキャンセルを受け付けません。上述 1) の変更を理由とした受講キャンセルについては、10月31日(木)まで受け付けますが、それ以外のキャンセルは受け付けないことを予めご了承ください。
  3. 主催者側の都合により、一部の開講日時、カリキュラムの内容、講義の内容、等が変更になる可能性があります。
  4. 受講料は納付期限(選考結果と共に通知)までに納付頂くようお願いいたします。期限までに納付いただけない場合、受講できないことがあります。
  5. 受講者が最少開講人数に達しない場合は、原則として開講中止となります。

連絡先

東京大学大学院新領域創成科学研究科 サステイナブル・ファイナンス・スクール事務局
〒277-8563 千葉県柏市柏の葉 5-1-5
Email: susfinance[at]edu.k.u-tokyo.ac.jp (※[at]を@に変えて送信ください)

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